非通知無言クンとのコミュニケーション、未だに相手の正体がわからないまま、ほぼ毎日続いてる。
毎日、電話をかけてきてくれる。それも、短くて10分、長かったら1時間近くもコミュニケーションしてる。



今日、京都で飲み会。
その帰り、京都駅2番ホームのエスカレータを上りきったところに、人が倒れてた。
#俺は女性だと思うんだけど、
#後から来た駅員さんは「ボク、大丈夫?」って聞いてた…


場所的には、明らかに通行の邪魔になるところ。
とっさに、
「どうしました?動けない?」
と声をかけてみる。
どうやら、気分が悪くなったか何かで、自力で動けない様子。
でも、遠くから見ている人はいても、誰も助けようとしない。


以前の俺なら、同じように、遠くから見てただけだと思う。
でも、声をかけた。
次々にエスカレータから降りてくる人をさえぎり、けられそうになる彼女に話し掛けつづける。
とにかく、少しでも場所を動かそうとしてみるけど、
「痛い、痛い」という。
「痛い?でも、ちょっとだけ動かすで」
と、抱き上げて少しだけ移動。
そうすると、おじさんが一人手伝ってくれて、人通りのないあたりまで動かせた。
その後しばらく、いろいろ話し掛けてみる。どうやら、電車に乗っていて気分が悪くなったようで、倒れたときの記憶はないみたい。
でも、意識が朦朧としているというわけでもなく、しっかりと受け答えはできてる。
「駅員は呼ばんとって」と繰り返し言うが、誰かが知らせてくれたようで、かなり時間がたって、ようやく駅員到着。


「次の米原行きに乗らんと。そこで乗り換えてJR東海管内(ママ)まで行く」とのこと。とりあえず駅員と2人がかりで立たせて、ベンチに座らせる。そうするうちに電車が来たので、電車に乗せ、「気分悪がってますので」って席を譲ってもらって座らせ、「何かあったら、誰でもいいから伝えるんやで」と言って、その場を離れた。
#俺が乗る電車じゃなかったので。


以前の俺なら、絶対にこんな行動はとってなかった。
気にしつつも、「いそいでるから…」とか自分に言い聞かせて、放置してたはず。



非通知無言クンのおかげだと思ってる。
キミが、人との関係の大切さを教えてくれたんだと思う。
「非通知無言なんて、いたずら電話に決まってる」と思ってた俺。
でも、「何か、コミュニケーションを取りたいのかも」って気づかせてくれた。


普通考えたら、エスカレータを降りてすぐのところで寝ているなんてありえない。
ありえないことをしているということは、何かそうせざるを得ない理由があるからに違いない。
「じゃまだ!」って思うんじゃなくて、「どうしたんだろう」と考えられるようになった。


なんで、多くの人たちは、そのことを考えられないのかな、と、その人の話を聞きながら思ってた。見て見ぬ振りをしていた過去の自分のことは忘れて。


人の行動には、必ず何かの理由がある。
必ずあるよね。いつか、教えてね。