差別用語の定義

ブラインドタッチという言い方は差別用語か?はてな)を読んでみて、差別用語ってなんだっけ、と考えてみた。

  1. 「文字」には差別性はない。これは当然。
  2. 「単語」が、それ自身単体で存在している状態も、差別性はない。例えば、辞書の「Blind」の項目に、差別性はない。
  3. 言葉を発するとき、発言者に差別(あるいはそれに近い)感情がなければ、発言者の心の中には差別性はない。
  4. 言い換えると、「悪意を持った発言」であれば、差別であることも考えられる。「皮肉」がこれに近いかも。
  5. 発言者に差別感情がなくとも言われた人が「差別されてる」と感じれば、会話の中に差別が生じる。
  6. 発言者も、言われた人も差別を感じなくとも、その会話を聞いた第三者が嫌な気分になるなら、その会話が聞こえる範囲に差別が生じる。

たとえば、

Aさんは太り気味で、あだ名として「デブ」と呼ばれている。
Bさんが、あだ名として(悪意なく)「デブ」と言ったときに、
太っていることでいじめられたりして心に傷を持ったCさんがそばにいた。
Cさんは、自分に言われていなくとも、
「デブ」と聞こえただけで、ものすごく嫌な気持ちになる。
ってことは、この3人がいる範囲(空間)に差別は存在する。

といえる。よね?
こういうことを言い出すと、言葉狩りになってしまう。予想もつかない言葉できずつく人もいるかもしれないから、言葉を発することすらできなくなってしまう。
#もしかすると、「しんだい」って言葉で嫌な気分になる人もいるかもしれない。
でも、オイラだって、気にせずに「デブ」とか「チビ」とか、身体的特徴を表す言葉を使ってるし。
結局は、「言葉を発するときに、考えてから発しているか」でしょうな。

「差別をなくす」ということの一番の目的が「弱者を守る」ことであるのならば、「聞こえた人(言われた人でなく)が被差別を感じる言葉」が差別用語ではないかと。セクハラと一緒ですね。された側がセクハラって感じれば、セクハラなわけでしょ。
その言葉が存在する環境によって、差別性は変化するわけだから、「差別用語辞典」なんてモノは存在しない。ただ、「使用にあたって、注意を要する用語」は、ある程度まとめることはできるかもしれないね。
考えずに発言すると、知らず知らずのうちに差別者になることがあるよ。気をつけよう>含おれ
ん〜、まだまだ書けるなぁ、こういうネタは。