東京スカパラダイスオーケストラ@守山市民ホール

16列目、ど真ん中。我々の業界用語で言うところの「審査員席」。音的にも、演出的にもベスト(なはず)。
スカパラだから、なんとなく知ってる曲もたくさんあるし、基本は「ギターの裏カッティング」なので(違)、ノリは簡単につかめる。しかし、あの基本を崩さずに、よくも16年もつづけられたもんだ…。関心関心。
でもって、完売。立ち見も出てた。
スモークしっかり目に焚かれてて、4メートルくらいのトラスを5本立てて、その上にムービングを設置。それ以外は特別凝ったセットは組まれていない。
客電が落ちて(非常灯も)、舞台上のブル暗のみ、それも超暗転でメンバー入り。お約束のようにみんな立ち上がる。
タイトルとかメンバー名とか知らないから、詳しいこと書きようがないので割愛。
メンバーのポジションは、イントレ上の上手からキーボード、ドラム、パーカッション。その前にベース、ギター。んでフロントがホーン5人。曲間ではローディが結構マメにいろんなものを出し入れしてる。マイクスタンドだったり、モニタスピーカだったり、ビッグバンド風な譜面台だったり。MCも特定の誰かではなく、いろんな人がしゃべってたし、vocalも不特定。確か一時期、専任ボーカルがいたと思うんだけど、不特定ボーカル、というスタイルもいいもんだ、と思った。
客席が、「タテノリ」なのが新鮮。決まったフリもある見たいけど、完全無視して独自のノリな客も多い。ひたすら踊ってる人もいるし、それぞれのスタイルで楽しめるのがいい。
演出面。ミラーボール釣ってるんだけど、多分回転させてない。基本的にはムービングで狙って、ムービング側で色を変えたり、ダボを変えることで変化を付けてる。かえってそのほうが変化のパターンが多くていい感じ。ミラーボールよりすこし大きいくらいの絞りで狙うことで、ホリに落ちるボールの影が三日月風に見えるし、ミラーボールに反射した光はホリに映って星っぽいし、夜空なイメージになってる。
ライトのバトンのうち、3本がまったく同じシュートにされてた。そのことで、ステージの奥行き感が出てる。
途中、縦長の大きな鏡がホリ前に降りてきて、変化をつける。特にすごいとは思わなかったけど、ムービングが振り向いたときに、予想外のところで光が反射してくるのはいい感じ。沢山の鏡を釣る、という手もありだろうし、パネルにアルミホイルを貼る、というのも素人的には使えるかも。
全体を通じて、客席も盛り上がってたし、いいライブだったと思う。スカパラ初心者でも楽しめるものでした。