CCOライブ

地元で活動しているJAZZビッグバンド「Coconuts Crush Orchestra」のライブ。
メンバーの中に、小学校から世話になっている先輩がいて、去年のレイクの映像演出を見て、「ウチでもやってくれ」と頼まれていた。でも、具体的な話をしたのは2週間程前。ネタもないし時間もない。とりあえず、できることだけでも、ということで、数日前からLiveType(FinalCutPro付属のタイトル作成ソフト)でネタ仕込み。
LiveTypeでQuickTime形式のファイルを作って、MotionDive.Tokyoで出す、という方針はできてたんだけど、1年ぶりにやってみると、最適ファイルフォーマットがわかんなくなってたり、QTファイルに書き出してみたら、使い物にならないくらい質が落ちてたり。結局使えるものができ始めたのは13日(当日!)の朝3時…。そこからシコシコといくつかのタイトル作って、レンダリングして、MDTに取り込んで。
手順メモ:

    1. LiveTypeでベース作成
    2. レンダリング
    3. レンダリングしたファイルをFCPに
    4. シネパック、15fps、4:3でQTファイルに

LiveTypeから直接QTにすると、画質悪過ぎたので、とりあえず間にFCPを挟むことで回避。QTproで変換、という手もありなのかもしれない。
この作業が6時頃に終了。次はオープニングSE作り…。
1曲目が「ルパン三世のテーマ」で、静かにピアノソロから始まり。その後ドラムのカウントで本編に入るんだけど、ソロとピアノの間でピストルの音、アメパトの音を入れたい、と。その構想は以前からきいてたけど、ネタは誰が仕込むのか、機材はどうするのか、なんてことはノータッチだった。でも、まさかと思いつつ、10日の打合せのとき、「ネタと機材って、どうなってます?」と聞いてみた。「ピストルの音はCDから取ろうと思ってるけど、アメパトがなくて…。機材は…」っていうじゃなぁい。ぉぃぉぃと思いつつ、「やります…」と言ってしまうマゾヒストshindai。少しは予想してたけどね、全部とは…。
で、6時からMDウォークマンを引っ張り出し、YAMAHA S08のGM音源SEでピストルの音を録音。単音じゃ薄すぎるので、3津くらい発音させてちょっとましにしようという無駄な努力もしてみた。
次に、実家で探し出してきた某HoundDogのビデオクリップ集GiantStepの、NonameHeroesの中からお借りした。後から思えば、映画BackDraftにも、使える素材があっかもしれない。
7時過ぎに終了して、寝る。目覚ましを1030にセット。ついでに後輩に「絶対に1030に起こして!」とメイルして保険をかける。結局、1020頃に自力で目が覚めた。
時間に余裕があったから、固くなりかけたパンでフレンチトーストを作り、機材の準備。ラックマウントされたPowerMacG4、ディスプレイ、プロジェクタ、マイク、スタンド類、ケーブル、など。
1330に、会場であるロイヤルオークホテルのライブホール「STARS」へ。十数年前にこのホテルができた頃は、いろんなアーティストを呼んでライブをされていたのに、今はタダのカラオケ宴会場に成り下がってる。入口も一部閉鎖されて、物置になってるし。勿体ない。上手く使えばBlueNoteみたくにもなりうるのに…。
搬入即セッティング。とりあえず機材を仮置きし、試しに絵を出してみる。ステージバックは大理石(風?)のモザイクパネルなので、先輩にお願いして、パネルと同じサイズの白い紙を貼ってもらって、そこを スクリーン代わりにした。パッとみると、もともとそういう壁なんだと思うくらい、きれいに貼ってある。
プロジェクタを接続し、Macのディスプレイ設定でプロジェクタ側を640*480に設定。でもMDTから絵を出してみても、フルスクリーンに表示されない。「あれ?」と思いつつ、この状況を逆手に利用して、プロジェクタ位置を下げることにした。多少画面は暗くなるけど、客席のど真ん中に不安定なスタンドを立てるリスクを回避できた。
リハ中、調子にのって、タイトル文字だけでなく、MDTのプリセットネタでVJしてみる。これが結構先輩にウケたようで、本番でもVJしてしまうことが決定。あわててMDTのtext入力したり、ネタ確認したり。適当にリハが終わって、開場。LiveTypeの横スクロールタイトルに、以前レイクで撮ったセピア加工した楽器の絵をMIXして、MDTのtextで「CCO」っていう文字を飛ばす。
開演〜ルパン。まぁ、それなりに、適当にVJ。あとは適当に休憩して、軽くVJして。後半でも、盛り上がる曲では適当にVJして。textで「手拍子は?」「もっと手拍子!」とか出すと、まじめにやってくれるお客さんって、やっぱりまじめなんだろうね。
そんこんなで、いっぱいミスもしたし、行き当たりばったりなお仕事でしたが、期せずして「本格プレイ(?)」としてのVJデビューと相成ったわけです。今まではポンだし程度だったので。2年前はレイクでVHSテープVJ、去年はレイクでMDT、甲西高校吹奏楽部でPowerPointVJだったんだけど、今年はいくつくらい遊ばせてもらえるのかな?
あ、そういや、結婚披露パーティでもiPhotoとビンゴソフト使ってminiVJみたいなことやったっけ。トランス系(?)出なくて、静かな癒し系素材での空間演出って、今後の可能性あるかも。
さ、また修行してみよう♪