CD欠陥論争

ちょっと調べごとがあったので、「CD欠陥論争」でぐぐってみた。
とことん合理主義 - 桝谷英哉さんと私 第9回 :君子(下)(Digicas)。ありました。
当時、音楽情報処理や、感性情報処理の研究(のまねごと)をしていたので、『アナログソースの優位性=CDのダメなところ」をいろいろ勉強してました。
たとえば、ガムランやケチャなどの民族音楽は、一種のドラッグのような効果があって、演奏し続けることで、本当にトリップしてしまうこともある。でもCD化されたガムランなんかを聞いても全然イかない。そこで脳波なんかを調べてみると、生の民族音楽を聴くと、ものすごいアルファ波だか、ベータ波だかが出ていて、それは人間の可聴範囲を超えた周波数の音の作用らしいことが分かった、と言う研究をした人がいる。
CDはデジタル化するために、44.1kHzでサンプリングしているので、最高20kHzまでしか記録されていないんだけど、脳波に影響を及ぼす帯域は100kHzとからしい。当然聞こえないんだけど、脳はその音を感じている。
そう言う意味では、CDは「実演奏に忠実ではない」とは言える。でも、生演奏と同じ効果をCDに期待している人なんていないでしょ?
でも、「CD欠陥論争」の人は、

  • ピッチがない
  • 長調短調か分かりにくくなる
  • 和音構成が狂う

みたいなことを主張してて。
実際聴いても、デジタル信号処理の理論から言ってもそんなことあり得ない。それが、天下の朝日新聞(言っちゃった:-P)が掲載したもんだから。本気で苦情言ってやろうかと思ったもんな。
まぁさ、生演奏してる人たち。上手下手はともかく、「俺たちゃCDにはない力を持ってるんだぜ」って、自信をもって活動して下さいね〜♪んで、デジタル楽器ばかりじゃなく、たまには「物理的に音を出す」努力もしましょうね(^^)